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 アビスプレイ記
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2011.12.06 サイト開設
【狂える愛05】

▼ガイ×ルーク

▼Back Numbers
01】【02】【03】【04



 騒ぎを聞いて隣室から駆けつけてきた仲間達が目にしたのは、剣でやりあうルークとアッシュの姿だった。

「ええっ、ルークゥ!?」
「アッシュ!!」

 ほぼ同時に、アニスとナタリアが叫ぶ。
 アッシュは心配そうにちらりとナタリアを見たが、ルークは今やってきた仲間たちのことなど眼中にないようだった。アッシュの意識が一瞬己から逸れたのを見逃さず、その隙をついた。
 ギン、と音がして、アッシュの手から剣が飛ぶ。
 武器を失ったアッシュへ、ルークは攻撃の手を止めない。

「しまっ――」

 アッシュはなんとかルークの一撃をかわそうとしたが、かわしきれずに鮮血が宙を舞った。

「アッシュ!」

 ナタリアの悲痛な声が廊下に響く。
 アッシュは切られた右肩から血を垂らし、床に膝をついて痛みに呻いた。
 動けないアッシュに向けて、ルークはとどめとばかりに剣を振り下ろそうとする。
 しかしそれは叶わなかった。
 突然ルークの目の前を、弓矢が通り抜けて行ったからだ。

「おやめなさい、ルーク!」

 ルークが目だけで矢の飛んできた方を見やると、そこにはルークに向けて弓を構えるナタリアが居た。

「よせ、ナタリア!」

 どこか焦った声で、アッシュがナタリアの名を呼ぶが、ナタリアは聞かない。

「剣を収めなさい、ルーク! あなた、自分が何をしているのか分かっていますの!?」

 ナタリアの怒声など気にもしていない様子で、ルークの虚ろな瞳がナタリアをじっと見つめている。

「……邪魔する気?」
「勿論ですわ!」
「ふーん……そう、」

 ルークはつまらなさそうに呟いて、ナタリアへと向き直る。

「なら――」

 そして迷いのない足取りで駆け出すと、


「――殺す」


 ナタリアに剣を向けた。

「やめろ!!」

 ルークの剣がナタリアを切り裂く前に、アッシュがルークへと体当たりして何とか止めた。その勢いのまま、2人で床を転がる。
 アッシュは今の反動が傷口にさわったのか、床で再び呻いた。
 ルークはそんなアッシュを邪魔そうに押しやって立ち上がると、再びナタリアを睨む。

「ル、ルーク……! どうして――あなた……あれだけの命を奪って、まだ奪うおつもりですの!?」

 ルークに剣を向けられ殺されかけたことがショックだったのか、どこかしどろもどろになりながらも、ナタリアが叫んだ。
 対するルークは、嗤っていた。ナタリアの言葉に、何だそんなことか、とでも言いたげに。


「……違うだろナタリア。俺はもう何千人もの命を奪ってるんだ……あと何人殺そうが――変わらねえんだよ!!」


 そう叫びながら、壊れたように笑うルークを前に、その場に居た者は絶句する。
 誰もが動けずにいた。アッシュは痛みに、ナタリアは恐怖に、アニスは驚愕に、イオンは戸惑いに、身がすくんでしまっていた。ジェイドは最初から傍観するつもりのようだった。となれば、あとはもう1人しか残らない。
 ガイは、ガクガクと震える膝を叱咤して、ルークの元へと駆け出した。

「――ルーク!!」

 そして剣を振るう少年の身体を、ぎゅっと抱きしめる。
 自分も切られるのではないか――瞬間浮かんだ不安は、かぶりを振って端へと追いやった。

「……ガイ、離して。邪魔する奴を、アッシュを殺さないと――」

 ルークは、自身を拘束するガイの手をやんわりと押した。
 邪魔する者ならば誰にでも振るわれるかと思われた剣は、ガイにだけは向けられなかった。
 ガイはそのことをどこか嬉しくも恐ろしくも思いつつ、意を決したように口を開く。

「……ルーク! よく聞け!」

 ガイはルークの肩をきつく掴むと、いまだにナタリアを睨んでいるルークの視線を無理やり自分へと向けさせた。

「……ガイ?」

 ガイのその真剣な眼差しを受け、遂にルークは戸惑いながらもガイを見返す。

(どうか――どうかこれで止まってくれ!)

 ガイは心の底からそう願いながら、息を大きく吸い込んだ。



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好きな相手を傷つけるヤンデレも好きですが、このヤンデレルークはガイのことだけは傷つけません。
代わりに、ガイ(と一応ミュウ)以外のことは、本当にどうでも良いと思ってます。邪魔するのであれば殺すけど、そうでないなら眼中になし、って感じです。
そして、アッシュとナタリアごめん…

2011.12.14(Wed)

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