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 アビスプレイ記
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2011.12.06 サイト開設
【狂える愛07】

▼ガイ×ルーク

▼Back Numbers
01】【02】【03】【04】【05】【06



 啄ばむようなキスを交わした後、2人は何を話すでもなくベッドに隣同士で腰掛けていた。
 ルークはずっとガイの腕にぎゅうっと抱きついていたが、次第にその頭がこっくりこっくりと舟をこぎ始めるのを見て、ガイは己の恋人に出来るだけ優しく聞こえるように細心の注意を払いながら、そっと話しかけた。

「ルーク、眠いなら寝ても良いんだぞ?」
「……ねむく、ない」

 今にも閉じそうな目を擦りながら、眠たそうな声でルークが呟き返す。
 その様子はどこからどう見ても睡魔に襲われているというのに、それでも否定する子供に苦笑いをひとつ零して、ガイはあやすようにその頭を撫でた。

「俺達より後にユリアシティを発ったお前が、もう追いついてるんだ。道中、ろくに休みもせずに来たんだろう? いい加減、休んだほうが良いぞ」

 ガイがルークをベッドに横たえようと動くのを、ルークは更にガイの腕にぎゅっとしがみついて止める。
 そんなささやかな抵抗を可愛らしいと思いつつも、実のところ、ガイは早くルークを寝かしつけて解放されたいと思っていた。今のルークの相手をするのは、どうにも面倒臭かったのだ。

「ルーク、無理は良くない。もう寝よう、な?」

 なんとか宥めようとするが、ガイの本心を感じ取っているのか否か、ルークは首を横に振って頑なに拒んだ。

「……ルーク」

 とうとうガイが困り果てた声を上げると、それまで腕に抱きついていたルークが、パッと顔を上げてガイを見る。その顔は、今にも泣き出しそうに歪んでいて、ガイは思わず息を呑んだ。


「やだっ……寝たくない……! だって――だって、寝て起きた時……もしまたガイが居なかったら――俺……俺……ッ」


 ガイの腕に巻きついているルークの腕が、カタカタと震えている。
 そんなルークを見て、ガイは言葉を失った。そして、自分のしでかしてしまったことの重大さを、改めて思い知ることとなる。
 己の恋人は、こんなにも恐れているのだ。ガイに捨てられてしまうのではないかと、常に気を張っているのだ。

 ――その姿の、なんと哀れでいじらしいことか。

 正直、こんなにも歪んでしまった恋人と共にいることは、ガイにとっては苦痛でしかなかった。
 それでもこうして側に居る理由は――ルークの暴走を止められるのがガイだけだということもあるが――己のせいで壊れてしまったルークに対する罪悪感と、同情からだった。

(――ああ、こいつは……俺が居ないと生きていけないんだ)

 決して自惚れではなく、本当にそうなのだとガイには分かった。
 そして、それほどまでに自分を求める健気なルークを、“愛しい”と確かに感じた。

(どうして忘れていたんだろう。俺はルークのことを、こんなにも愛しているんじゃないか――)

 一度気付いてしまえば、その想いは堰を切ったかのように溢れ出てくる。
 ガイはここにきて初めて、作り物ではない心からの慈しみのこもった微笑みを、ルークへと向けた。


「――心配するな。俺はもう2度と、ルークの側を離れないよ」


 不安に押しつぶされそうな子供に届くように、ガイはゆっくりと、優しい声色で告げる。

「ずっと一緒に居る」
「……ほん、とう?」
「ああ、約束する」

 ガイの真摯な想いを感じ取ったのか、ルークはようやくガイの腕に巻きつけていた腕を放した。
 ゆらゆらと揺れていた瞳は、今はただ真っ直ぐにガイを見つめている。そこに、先程までの不安はもう見当たらない。
 ガイがルークを抱き上げてそっとベッドに横たえる際も、ルークは大人しくされるがままになっていた。
 そしてブランケットをかけ終える頃には、ルークは半分眠りかけているのか、うっすらと開いた瞳でぼんやりとガイを見つめていた。
 ガイは、ルークの前髪をそっとかき上げると、あらわになった額に優しく口付ける。

「……おやすみ、ルーク」

 その言葉に返事をするように、ルークは安心しきった顔で瞳を閉じた。



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ルークをデレさせるつもりが、なぜかガイがデレていた←
このヤンデレルー君は、ガイと2人きりだとただの卑屈な子です。
ミュウは実はこっそり一緒に部屋に入ってましたが、邪魔しないよう空気を読んで道具袋の中に居ますw
…べ、別に忘れてた訳じゃないですよ!←

2012.01.15(Sun)

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