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 アビスプレイ記
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2011.12.06 サイト開設
【Por Mia Plejamato 01】

▼アシュルク前提ルーク総受け

*アッシュが本編開始時に逆行
*ルークが10歳児のまま成長してない


事の始まり



side: Asch

 その想いを自覚したのは、果たしていつのことだっただろうか。

 思えば、自分はそれまで本当の恋と言うものを知らなかったのだ。
 俺はずっと、幼馴染の少女に抱いている想いを“恋”だとばかり思っていた。
 俺以外には屈託なく笑いかける己のレプリカにどうしようもなく苛立っても、それはあいつが俺の居場所を奪った憎い存在だからだと、馬鹿の一つ覚えみたいに信じ込んでいた。
 心の奥底で、自分にもあの眩しい笑顔を向けて欲しいと確かに望む感情に、ずっと気付かないでいた。

 会えない時に思い出すのは、幼馴染の少女ではなく屑と蔑むあいつのことだった。会うたびに知らない内に目で追っていたのは、彼女ではなくあいつだった。
 その頃になってようやく、彼女に対して抱いていた感情――“恋”だと思っていたそれが実は、幼馴染であり姉のような存在の彼女に向ける親愛なのだと知った。
 そして段々と、自分があのレプリカに向ける感情が憎しみだけではないんじゃないかと思い始めた。
 ただただ、あの存在のことが気になった。
 いつからか、これこそが“恋”なのだと頭の片隅で理解していたが、俺はその想いを中々認められずにいた。

 気付いた時には、自分にはもう時間が残されていなかった。
 大爆発を起こして、俺は死ぬ。
 レプリカに食われるなど冗談じゃないとかつての俺は思っていたが、今はむしろ嬉しかった。死ぬのが俺で良かったと思えた。
 仕組まれたレールの上を歩かされていたあいつが、散々な人生を歩んできたあいつが、平和になった世界で明るい幸せな未来を過ごせるのなら、自分の命など安いものだと思った。
 死を直前にして、ようやく俺はこの想いを“恋”だと認めることができた。
 伝えるつもりはなかった。これから死に逝く者の想いなど、未来を生きる者にとっては足枷にしかならない。この恋は、地獄まで持っていこう。


 そして俺は、死んだ――はずだった。


「――……何だ……何だこれは……!!」

 ――なのに、どうして。
 どうして俺が生きている? どうしてあいつの記憶が、俺の中にある?
 訊ねるまでもない。あいつの記憶が、答えを知っている。

「死ぬのは……あいつの方だっただと……!?」

 生き残るのは、俺の方だった?
 ならば。なのに。あいつは、どうして。
 弱音も何も、俺に見せはしなかった。
 そして、俺は――一体何のために、この想いを閉じ込めていた?
 記憶だけを残して、あいつは――ルークは逝ってしまった。
 俺に憎まれていると思い込んだまま、それでも俺が還れることを何よりも喜んだあいつを、独りで逝かせてしまった。

「……俺はまだ……てめェに好きだって……言ってねェぞ……!」

 なのに、勝手にくたばりやがって。
 こんな結末、認められるわけがない。認めてなるものか!

≪――アッシュよ。ルークを取り戻したいと、そう望むか≫

 頭に直接響く、ローレライの声。
 ああ、お前も、ルークの死を悼んでいるのか。

≪今の我ならば、そなたの精神を過去へ送ることができる。だが、星の記憶は上書きされた。それを覆すのは困難だ。それでも行くか≫
「愚問だな」

 訊かれるまでもない。
 回線が繋がっているのだから、分かるだろう、ローレライ?
 意識集合体が、笑ったような気配がした。
 その瞬間、突然光に包まれて、目の前が真っ白に染まる。
 時空を、超える。


 ――さあ、あの馬鹿に好きだと伝えに行こう。



Por Mia Plejamato







 気付くと、俺は神託の盾騎士団の自室にいた。

 今日の日付を、既に俺は知っていた。ルークが旅立つ、丁度一週間前だ。
 一週間前に飛ばしてくれるとは、俺がこの世界に馴染めるようにというローレライなりの配慮だろうか。意識集合体に人の心が理解できるとも思えないが、頭の中を整理して考えをまとめたいと思っていたところだ。何にせよありがたい。
 今の俺には、この世界の俺の――ヴァンに誘拐されてからの7年間の記憶があった。何だか妙な感じだ。
 というのも、この世界は前の世界とは少し違っているのだ。
 光の中で聞いたローレライの言葉を思い出す。


≪――大爆発を回避するために、少し力を貸そう≫


 その言葉の通りに力を貸してくれた結果が、どうやらこの身に覚えのない記憶らしい。
 そしてその記憶によれば、どういう訳かルークは7年前から成長せずに今も10歳の姿のままらしかった。
 この世界の自分の7年間の記憶の中に、『レプリカルークは成長すらできないほどに劣化している』と事あるごとにルークを侮辱するヴァンが居る。
 何とも胸糞悪い記憶だ。記憶の中の自分が、ヴァンと一緒になってルークを蔑んでいるのが何よりも腹立たしい。

 どうやら大爆発を回避するために、ローレライが何か細工をしてルークを小さくしたようだ。
 いや、周りや自分の7年間の記憶を思うに、ルークの成長を7年前から止めたのか。どちらにせよ今となっては同じことだ。
 記憶を辿ってヴァンの言っていた情報を顧みる限り、ルークはかつてと同じようにファブレ家の屋敷で軟禁生活を送っているらしい。
 記憶の中のヴァンの口振りから、10歳のまま成長しないせいで益々外に出してもらえない状況のようだと分かる。使用人達だけでなく両親からも不気味がられているが、預言のために生かされていると記憶の中のヴァンは言っている。
 俺のご機嫌取りのためにそう言っている可能性もあるから、この目で確認するまで真偽は分からない。少なくとも、母上とナタリアは、いくら成長しないとはいえルークを不気味がることはないように思えるが。

 だが、キムラスカに飼い殺されているというのは恐らく事実だろう。
 預言に詠まれている存在――ただそれだけで、ルークは生かされている。
 国としては、“聖なる焔の光”が預言の通りに動いてくれるのならば、見た目が10歳から成長しなくとも構わないのだろう。

 ――どうせ、アクゼリュスで死ぬと詠まれているのだから。

 段々と腹が立ってきたので、俺は別のことを考えることにした。
 ここで怒っていても何もならない。今は、この先のことを考えるのが1番重要だ。

 ローレライは、星の記憶は上書きされたと言っていた。

 星の記憶に抗うことは難しい。それは前の経験から身をもって知っている。
 だが――だからこそ、何をしなくてもルークはアクゼリュスで命を落とすことはないはずだ。
 そして、大爆発もローレライの助けで既に回避済み。
 ならば、無理をさせて音素乖離を起こさなければ、ルークが死ぬことはない。
 しかも、俺はヴァンの計画を既に知っている。先手を打つことは容易い。

 ――希望が、見えた気がした。


「……今度こそ」


 もう二度と、お前を喪ったりはしない。



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書きたいものを詰め込みまくった話です。趣味全開。

↓書きたいものリスト
・アッシュ逆行
・年齢相応な(もしくは近い)見た目のルーク
・ちびルークに対するパーティメンの反応

…正直詰め込みすぎた気がしないでもない。アッシュ逆行した意味あるのかとw
アッシュはシリアスモードですが、基本ほのぼのかつギャグです。
ギャグです。(2回言った)

題名はエスペラント語で「私の最愛の人へ」です。読み方は「ポル・ミーア・プレイアマート」
異世界っぽくどこの国の言葉でもない題名にしたかった。

2012.02.17(Fri)

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