拍手 お返事
 アビスプレイ記
What's New?
03.13 text/キミが居た未来07
02.26 text/狂える愛08
02.26 pict/log+3
02.23 pict/AL♀絵+1
02.17 text/PMP01
02.06 text/キミ未来05・06
02.05 pict/YL絵+1
02.05 link+1
02.04 pict/AL漫画+1
02.02 pict/AL漫画+1
01.30 link+8
01.27 text/キミが居た未来04
01.23 text/キミが居た未来03
01.15 text/狂える愛07
01.12 text/学パロ01
▲2012
▼2011
12.27 text/AL+1
12.22 text/キミが居た未来02
12.18 text/キミが居た未来01
12.14 text/狂える愛03~06
12.09 text/狂える愛01・02
12.07 text/JL+1
12.06 text/JL+1

2011.12.06 サイト開設
【狂える愛08】

▼ガイ×ルーク

▼Back Numbers
01】【02】【03】【04】【05】【06】【07



 ルークが眠ったのを確認して、ガイはゆっくりと立ち上がった。そして、踵を返しドアの方へと歩き出す。
 そんなガイの背中に、突然誰かの声がかかった。

「……どこに行くですの?」

 声のした方を振り返れば、そこには道具袋から顔を出してガイのことをじっと見つめているチーグルの子供が居た。
 いつの間に部屋に入っていたのだろうかと、ガイは少し驚いた。そういえば、最初はルークの肩に乗っていた気がする。戦闘が始まったあたりで道具袋に入ったのかもしれない。
 ガイを見つめるミュウのその鋭い視線に苦笑しながら、ガイは口を開いた。

「ちょっとみんなとこれからのことを話してくるだけだよ」
「本当ですの? またご主人様のことを置いていくわけじゃないんですの?」

 ガイの予想通り、ミュウはガイが再びルークを見捨てるのではと疑っていたらしい。そのことに、信用がないな、と少し笑う。
 だが、それも仕方のないことだと思う。何せ、こちらは既に前科持ちなのだから。

「違う違う。その逆さ。ルークも一緒に行けるように、みんなを説得するんだよ。あんなことがあったから、もしかしたらみんなが嫌がるかもしれないだろう?」

 なるべく言い訳がましく聞こえないように気を使いながら、ガイはそう告げる。そして、それは紛れもなくガイの本心だった。
 ずっと共に居ると誓ったのだ。もうガイは、ルークの側を離れるつもりなどなかった。
 依然としてガイのことを見つめているミュウの視線が、少しだけ和らいだようだった。一応は信じてくれた、ということだろうか。

「すぐ戻るつもりだが、俺が居ない間、ルークのことよろしく頼むな」
「……わかりましたですの」

 そう答えたミュウは、困ったような――怒ったような、どこか複雑な表情をしていた。
 ガイに言われるまでもなくそのつもりだったのに、釘を刺されてムッとしたのかもしれない。
 もしくは、実際にルークが目を覚ましても、ミュウには暴走する彼を止める術がないというのに、そんなことを頼むガイに腹を立てたのかもしれない。
 もしくは、そんな無力な自分自身に憤ったのかもしれない。
 本当の理由は、ガイには分からない。だからガイはそれ以上深く考えずに、後ろ手にドアを閉め、部屋を後にした。

***

「――困ったことになりましたねぇ」

 どうでも良さそうな――どこかこの状況を面白がっているような声で、ジェイドがそう呟いた。
 パーティメンバー達は今、ジェイドとイオンの部屋に集まって、今後ルークをどうするかを話し合っていた。

「俺は反対だ。あんな奴が一緒じゃ気が休まらねェ」

 苦虫を噛み潰したような顔で、アッシュが言う。
 その言葉に、ジェイドが愉快そうにくすりと笑みを零した。

「おや? まるでこれからも我々と行動を共にするような口ぶりですねぇ」
「…………」
「まぁ大佐、そんな言い方しないでくださいな。一緒に来てくださるのでしょう、アッシュ?」

 ナタリアが懇願するかのようにそう訊ねたが、アッシュは不機嫌そうにそっぽを向いただけだった。
 そんな2人を見ながら、ジェイドはやけに神々しい笑顔で言う。

「と言いますか、ルークがついて来るのなら、あなたは一緒ではない方が良い。どうもルークの殺意は、あなただけに向けられているようですので」
「でも、わたくしも剣を向けられましたわ」

 その時のことを思い出したのか、怒りと悲しみのない交ぜになったような表情で、ナタリアがジェイドに反論する。
 ずれた眼鏡を押し上げながら、ジェイドが続けた。

「それは、あなたがルークの邪魔をしたからです。我々が駆けつけた時、彼はこちらに一瞥もくれなかった。あなたが弓を放った時に初めて彼はあなたを見ましたが、その時はまだ殺意まではありませんでした。邪魔をするのか、という問いに肯定した瞬間からですよ、彼があなたに殺意を向けたのは」

 ジェイドはそこで一旦区切ると、他のメンバーをぐるりと見渡す。

「つまり、彼の行動の妨げになるようなことをしない限り、害はないということです」

 そこの、被験者以外は――
 ジェイドがそう締めくくると、不満そうな顔をする者達がちらほら居た。

「でも、あんなヤバイ奴と一緒に旅なんてしたくありませ~ん!」

 その筆頭は、今ではすっかりルークを見限ったアニスだった。
 アニスの言葉に続けて、ナタリアも言う。

「大佐、今のルークが戦力になるとも思えませんの。彼は連れて行かない方が良いと思いますわ」

 ナタリアのその言葉を聞いて、しかめ面で黙っていたアッシュが口を開いた。

「……あいつが来ようが来なかろうが、どちらにせよ俺はここで抜けさせてもらう」
「アッシュ! そんなことおっしゃらないで……」
「そうそう、アニスちゃんも、あんな奴よりはアッシュの方が良いな~」
「ふざけるな! 俺はあいつの代わりなんざごめんだ!」

 苛々と、アッシュが吐き捨てるように言う。
 それに対し、ナタリアとアニスは、尚もアッシュに一緒に来てくれるよう説得を続けていた。
 イオンはその様子を、悲しげな表情でただ黙って見つめている。

「……やれやれ、らちが明きませんねぇ」

 そこでようやくジェイドは、それまでずっと沈黙を守っている今回の騒動の当事者に視線をくれた。

「――それで、あなたはどうしたいのですか、ガイ?」



[←back][next→]

すごく中途半端なところで(゚∀゚ ;)タラー
このサイト、PCと携帯両方兼用なので文字数に気をつけてて…
そしたらこんな変なところで区切れました←
ルークがまったく出てきていない上に、ルーク好きな私にとっては胸が痛いことこの上ない場面です。
この話を読んで気分を害された方や、パーティメン嫌いになる方がいらしたらごめんなさい…!
パーティメンはのちのち株上がるのでそれまでお待ちください…!(;´・ω・)

2012.02.26(Sun)

series